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【映画感想】クラウドアトラス

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★★★★★

 ウォシャウスキー姉弟&トム・ティクヴァ監督のSF作品です。

 

(以下、ネタバレあります)

 

 

 

『生まれ変わり』をテーマに6つの章が、

1849年→

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1936年→

 

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1973年→

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2012年→

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2144年→

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2321年

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を舞台に描かれています。

 

この映画の特徴は、同じキャストが出てくること!

ある年代ではメインキャストだけど、

違う年代では脇役だったり…と名を変え性別を変え(!)

ているんです。

 

分かりにくいので例を。

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トム・ハンクスは1849年の賞では悪徳医者ですが、

1973年の章では巨大企業の気弱な研究者で

2012年の章は凶暴な作家。

見た目も全然違うんです。

 

映画ではその人が演じた役が『生まれ変わり』だと

いうのですが、どうしても違和感が。

 

あの年代で結ばれなかったからこの年代でなんとか!

と思っても違う人とくっついていたりするので

ヤキモキするところも…。

 

原作ではその章それぞれの主人公が生まれ変わりなので、

体のどこかには目印の星形のアザがあるんです。

映画ではアザだけは残っているので

設定がよくわからないことになっているという。

 

と、まあ言いたいことはありますが、

大好きな作品です!!!

 

上映時間は長いし、1つの章が終わってから次、と

いうのではなくて章の途中から途中に移っていくので

初見では混乱すると思います。

 

分かってきさえすればのめり込むこと間違いなし!

1973年のドアをバンと開けたら2012年の場面になった、

とかそういう画面の繋がりが面白かったです。

 

1849年の主人公、ユーイングの航海日誌が本になり

1836年の主人公、フロビシャーがそれを読んでいたり

2012年の主人公、カベンディッシュの体験が映画になって

2144年の主人公、ユナがそれを見ていたり。

 

ちょっとした繋がりも「おおお!」という

感じで楽しく見ることができました。

 

個人的には

1936年の不出の作曲家フロビシャーのお話が大好きすぎて、

いつ見てもせつなくて泣けてしまいます。

フロビシャーはシックススミスと幸せになってほしかった…!

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ベン・ウィショーさんとジェームズ・ダーシー

ベッドシーンもあるよ!

ウィショーくんお肌つるんつるんです。ごちそうさまです。

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フロビシャーの物語の次に好きなのは1973年の章。

巨大組織の陰謀とそれを暴こうとする

女性ジャーナリストの物語です!

70年代の服装や世界観がたまらんです。

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ちなみにこのおじいちゃんは、1936年のフロビシャーの

お話に出てきたシックススミスなんですよおお!

 

2012年の老編集者のドタバタラブコメディーも大好き!

ジム・ブロードベント最高です。

 

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他はちょっとイマイチ…。

 

というか、やっぱりメイクで人種を変えるのはちょっと

厳しいかなと。

白人の方を特殊メイクで黄色人種にすると

なんとも言えない気持ち悪さが残るんだなあ…と思いました。

慣れれば何てことないのですが、それまでがちょっとつらい。

 

好きな順は

1936年→1973年→2012年→1849年→2144年→

2321年かな。

 

気が付くとトム・ティクヴァ監督のパートばっかり

になってしまいましたが、

他の章は面白く無い!寝ちゃう1というほどではありません。

面白かったんです。

でも、好きすぎる3章に比べると「うーーん」という感じ。

これは完全に好みだと思います。

 

エンドロールでメインキャストが演じた

様々な人たちが分かるので

「えええーー!この人があの人だったの!」

という驚きが楽しかったです。

 

何度も何度も見てしまう作品で、

きっとこれからも折にふれて見るんだろうなあ、と

思います。

大好き!!



<鑑賞日:2013年9月>